甲州街道を歩く

2007年04月15日(日) ~2007年04月23日(月)
総歩数:326591歩 総距離:222km

2007年04月19日(木)

初狩~中初狩~白野~阿弥陀海~JR笹子駅

                      朝のうち雨午後から晴れ間

 朝起きて外を見るとなんと雪が積もっている。夜の間に雪が降ったのだ。
 今日の予定は甲州街道一番の難所と聞いている標高1096mの笹子峠越え。よりによってこんな日に積雪とは。まさか4月のこんな時期に雪が降るなんて、九州では想像もできなかったので防寒着も持ってきていない。峠はかなりの寒さが予想されるので今日は大事をとって進まないことにする。宿に聞くと部屋は空いているということなのでもう一泊することにした。
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 午前中は時々雨が降っていたが、午後からはそれも止み空が明るくなってきた。こうなると宿にいても退屈だ。少しだけでも先に進もうと思い立つ。幸い今日の宿は初狩駅のすぐ近く。地図を調べると笹子峠の入り口に笹子駅がある。今日笹子駅まで歩いておけば明日はJRで笹子駅まで行き、そこから歩けばいいということで、早速実行に移すことにする。とりあえず初狩駅に行って明日の朝適当な時間に電車があるのかどうか調べると、うまい具合に丁度いい時間に電車があるので、これに乗ることにする。さて、と思って駅の中を見渡すと「登山者の皆様へ」と書かれた看板が立っている。最近山で道に迷ったり転落して遭難する事故が多発しているので注意を呼びかけているのだ。HPにも笹子峠は厳しいということが書かれていたのでこれは気をつけなければと思う。
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 14時30分に駅を出発する。
 国道に合流してすぐのところに宮川橋がある。ここは「宮川橋の一目富士」と呼ばれて富士山が見えるようだが、今日は全く見えなかった。
 14時42分「明治天皇御休遣跡」という碑の前を通る。
 これが中初狩宿の本陣跡のようだ。
 初狩宿から20分、1638歩。ほとんど同じ地域内だ。

 唐沢橋、船石橋と渡り国道20号線に沿って進むが、歩道がないかあっても狭いため歩きにくい。やがて道は国道から離れる。そうすると急に静かなたたずまいの道になる。
 ここが白野宿の跡だ。ただどこが本陣跡なのかよくわからなかったので、宝林寺の近くだろうと推測する。15時12分にここを通る。
 中初狩宿から30分、3427歩。


宿場道を過ぎると再び国道に合流するが、すぐに石井工業所という会社のあるところから旧道に入る。
 「稲村神社」が右手にある。一つの株から三本の大木が出ている珍しい木がある。そして合体道祖神という自然石でできている男根女陰両体の石がある。ただ、どうみてもこじつけにしか見えないのだが、その判断は見る人にゆだねられているのだろう。
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 笹子橋を渡ったところが阿弥陀海。今は何も残っていないが、宿場の跡で月初から15日までが黒野田、16日から22日までが阿弥陀海、23日から月末までを白野が勤めるという三宿で一宿の役割を果たしていたそうだ。
 笹一酒造がある。ここの酒遊館というところに入りワインを試飲させていただく。色々なワインがおいてあり、それを一杯ずつ飲んだがおいしかった!
 ここには「いねむりじいちゃん」というシリコンでできたおじいさんの人形があったが、これが実に良くできており最初は人間かと思ったほど精巧で、動きも人間らしいものであった。誰かを想定して作られたのかと思って聞いてみると全くの架空の人物だということだった。
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 最後に笹子峠から湧き出しているという御前水と名づけられた水を飲む。これはお酒の仕込水でもあるそうだ。
 ここからJR笹子駅はすぐ近く。駅まで行ったが次の電車まで時間がかなりある。一時間に2本ほどのダイヤだ。待つしかないかなと思っていると駅のすぐ前にバス停があり、丁度バスが来たのでそれに乗って初狩駅まで帰る。午後からは時折晴れ間も覗き始めており明日の天気は大丈夫のようだ。

本日の歩行時間 2時間30分
本日の歩数&距離 12325歩(約8.4km)