東海道を歩く

2007年03月13日(火) ~2007年03月30日(金)
総歩数:756832歩 総距離:514km

2007年03月13日(火)

福岡~羽田~日本橋~品川~大井町

                                    晴れ

 福岡空港を9時30分の便で出発し、羽田には11時5分着。東京駅でN君と合流し昼食後日本橋へ向かう。北海道で一緒にスタートした彼だ。今回も出発時の写真を撮りたいといってついてくる。
 日本橋のスタート地点に行く。東京駅からすぐ近くだ。
P3050005-1
 以前仕事でこのあたりを歩いたことがあるが、当時はここが街道のスタート地点などという認識もなければ興味もなかったので、何ら気にすることもなく通り過ぎていたのだが今回は違う。
 さてこれから五街道踏破の旅の出発点だと思うと、なんともいえぬ感慨を感じる。
 日本橋は徳川家康が幕府を開いた慶長8年(1603年)に初めて架けられたと案内板に書かれていた。現在の橋は明治44年(1911年)に架けられたもので、四隅の親柱の銘板に刻まれた「日本橋」及び「にほんはし」の文字は最後の将軍徳川慶喜公の揮毫によるものだそうだ。
 歴史を感じさせるが今回改めてみてみると、上に高速道路が走っており、周囲は当然のことながら昔を偲ばせる面影はない。
 小泉前総理が由緒ある日本橋の上に高速道路が走っていて見苦しいので撤去できないかといったことを思い出す。この風景を見れば確かにそう思う。
 「日本国道路元票」というメタルが道路の真ん中に埋めてあるのを歩道から見ることができる。これが日本の道路の中心をなすものだ。そばまで行って見てみたいと思ったが、車の往来が激しく道路の中まで行くことが難しい。あきらめかけたときに手前の信号が赤に変わり車の流れが途絶えた。しめた!と思って道路の中央まで走っていき、無事撮影に成功。でもこれはあまり褒められた行動ではないことは十分に自覚をしています。ハイ。
P3050009-1
 さていよいよ出発だ。12時30分丁度に日本橋を出発する。
N君とはここで別れる。彼は大宮にあるわが社の開発センターに勤務しているので、これから仕事に戻るのだ。ご苦労様。がんばってください。
 歩きはじめたが買い物客と昼休みということもあって、ビジネスマンも一斉に外に出てきておりすごい人だ。その合間を縫うようにして歩くが、辻々で信号にも引っかかりなかなか思うように前に進めない。さすが東京の中心街だ。銀座通りにはマツヤ、三越、松阪屋という大規模百貨店があり、高層ビルが建ち並ぶ。
 13時 新橋駅近くのガード下を通る。このとき初めて気がついた。新橋という名前の橋があったのだ。板橋も同様だろう。これまで単なる地名として新橋、板橋と言っていたが、そういうことだったのかと改めて納得。浅学菲才を暴露です。このあたりから人通りが少なくなり歩きやすくなる。
 13時20分 浜松町を通り過ぎて少し行くと金杉橋を通る。随分前になるがこの近くに取引先がありよく訪問していたことを思い出す。更に行くと三田だ。ここにも得意先があり、バブル崩壊後の業界が大変な時期にビックプロジェクトを受注し、わが社の業績の下支えをしてくれたところだ。そのため毎月上京するたびに訪問していたことを思い出す。なんとも懐かしい。
 あるビルの入り口にお稲荷さんを祭っているところがありその神前に椅子があったので座って休むことにする。改めて神棚を見ると酒が奉納されており、奉納者の名前が記されている。その苗字がなんと私と同じなのだ。私の名前の漢字は非常に少ないのだが、全く同じ名前が記されている。偶然に驚く。
 田町駅の少し手前、現在三菱自動車のある場所は昔薩摩藩蔵屋敷があったところで、ここで西郷・勝が会見をし江戸城無血開城の話し合いが行われた場所ということだ。
 「泉岳寺」の近くを通りかかる。四十七士のお墓があるお寺だ。以前来た事があったが再度参拝をすることにする。
 墓所には四十七士のお墓が並んでいる。浅野内匠頭長矩公のお墓こそそれなりの大きさのものだが、大石良雄をはじめとするその他の方のお墓はどれも大きくはない。旅の無事を祈りながら参拝をする。
P3050011-1
 JR品川駅を左手に見ながら黙々と歩く。
 15時20分 京急青物横丁駅と鮫洲駅の間で15号線から直角に右に曲がり、今日の宿であるJR大井町駅近くのホテルに到着。
ここから靴のインソールの修正に出向く。
 昨年、四国、北海道を歩いたとき履いていた靴はとても足に合っていたようで、豆はほとんどできなかった。ただこの靴はこの二回の旅で履きつぶしてしまい、これ以上は履けなくなった。それで新しい靴を買ったのだがこれが合わない。短時間歩くには大丈夫なのだが、長時間、それも連続して毎日歩くと豆ができてしまい歩けなくなってしまう。スポーツ店で薦められるままに結局5足買ったがどれもだめ。
 困っているときにたまたま姪が遊びにきた。トレーナーをやっているこの子に話をすると私に合ったインソール(靴の下敷き)を作ればいいはずだという。歩く上で靴は生命線。とにかく長時間歩くことができる靴にするためにと思い銀座にある店を紹介してもらい訪問する。ここでインソールを作ってもらい、それで歩いてみると調子がいい。これなら長時間連続して歩けそうだ。ただ、まだ小指に若干違和感があり、豆ができるので今回上京するついでに修正をしてもらうために時間をとってもらったのだ。ここで微調整をしてもらう。この結果、旅の間では靴が新しいということが原因なのか、一部靴擦れはできたものの豆は全くできなくなり、無事旅を続けることができた。
 四国を歩く際、ほとんどの人が豆に悩まされていたが、それは靴があっていなかったことが原因なのだろうと思う。自分に合ったインソールを作ることで楽に歩くことができるという事実はあまり知られていない。最近ウォーキングをされる人が増えているので何かの参考になればと思い私の体験談として記させていただきます。
 夜、その姪と会い食事をする。今回の靴の件に関してはとてもお世話になった。感謝。
さて、明日からいよいよ東海道踏破に向けて挑戦だ。

本日の歩行時間 2時間50分
本日の歩数&距離 16376歩(約11.1km)

**なお、東海道を歩いた時はまだGPSを使用していなかったため、添付しています地図は後から書き加えたものです。従いまして、地図に道が記されていないような山の中などの道はある程度エイヤ!の感覚で作成していますのでご了承ください。**

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