2013年12月17日(火)
大岐マリン~38番金剛福寺~大岐マリン
雨
6時38分に出発するが、周囲はまだ暗い。出発に際して、おにぎりを2個お接待でいただいたが、これが後でとても貴重だったことになる。
321号線を進み、その先で標識に従って遍路道に入る。この辺りはあしずり遍路道という標識が数多く立っている。以前泊った民宿旅路の前を通る。ここもいい宿だったが、もう廃業している。おじいちゃん、おばあちゃんはどうされているのだろうか?
その先で321号線から分岐して海岸線を進み、更にその先で橋を渡って波打ち際を歩く。ここは道ではなくて完全に波打ち際だ。昔はこうした道を歩いていたのだろう。
波打ち際を抜けて山の中へ入る左手に「三界万霊」と「石仏」が二体ある。三界万霊は建立年の所が欠けていたので、いつごろの建立かわからなかった。

岩に足摺岬までの距離が刻まれている「あしずり道標」があるが、表面が摩耗していて読み取ることができない。この道標はこれから先も随所にあった。ただ、そのいずれも足摺岬までの距離となっている。これまでの道標はいずれも次のお寺の名前が刻まれていたのだが、足摺岬に関しては、金剛福寺ではなくて「あしずり」、あるいは「足摺岬」となっていた。何故なのか理由はわからなかった。

急坂を登り、その先で逆に急坂を下るが、道にロープが張られている。これをつかんで登り下りするのだ。波打ち際の道といい、この山の中の道といい、昔の遍路道の面影が色濃く残る道だ。

山を抜けたところで雨が降り出した。今日はこの後、終日雨が降ったが、幸い風があまりなかったので、助かった。
歩いていると一人のやはり歩かれている方とすれ違ったが、この方は今回が12回目の四国といわれていた。この方のようにリピーターが多いのも、四国の大きな特徴だ。
右手にへんろ小屋がある。ここは泊ることができるようになっていて、布団もあった。野宿をして回られている方にとってはとても助かる小屋だろう。
この小屋の横に「足摺 6.5㎞」と刻まれた岩と「双体地蔵」が並んでいる。双体地蔵は神様が仲よく肩を寄せ合い、手をとりあったほほえましい姿をしている。これまでも各地で見てきたが、四国で見るのはここが初めてだ。

その先で「五十三丁」と刻まれたあしずり道標が二つ並んでおり、更にその横に何やら刻まれている岩が三つ並んでいたが、何を刻まれているのかわからなかった。
足摺岬の少し手前に「足摺山道しるべ地蔵」がある。県道開通以前の旧道には足摺山の切詰の谷から金剛福寺までの間に、このような地蔵が一丁間隔で8体建てられていると説明されている。

10時41分に「38番札所金剛福寺」に到着する。弘法大師はその岬突端に広がる太平洋の大海原に観世音菩薩の理想の聖地・補陀落の世界を感得した。ときの嵯峨天皇(在位809~23)に奏上、勅願により伽藍を建立、開創したと伝えられている。寺名の「金剛」は、大師が唐から帰朝する際、日本に向けて五鈷杵を投げたとされ、別名、金剛杵ともいう。また、「福」は『観音経』の「福聚海無量」に由来しているという。ここは37番札所から80余km、四国霊場の札所間では最長距離となっている。

本堂、大師堂を参拝後、ビューポイントである灯台を見に行く。室戸岬は海のすぐ横を道が走っていたが、足摺岬は高い崖の上から海を見下ろす。

お寺の前にお店があり、その二階が食堂になっていることを覚えていたので、そこで昼食にする予定にしていたのだが、何と今日は定休日。幸い一階の土産物店は開いていて、パンがあったので、これを2個買い、宿でいただいたおにぎりと一緒に食べる。もしおにぎりがなかったら、途中窪津にお店が一軒あっただけなので、空腹を抱えてそこまで歩かなければいけないところだった。助かった。
帰途は同じ道を打ち戻ししたのだが、この窪津で往きは新窪津橋を渡ったすぐのところから右へ階段を登って遍路道を歩いたのだが、帰りは遍路道の入口がわからず、国道を通ってしまった。道案内のシールは順打ちを前提にしているので、逆打ちはその入り口(順打ちの場合の出口)にはシールがないので、わかりにくいのだ。つい午前中に歩いた道なのに、もうわからない。逆打ちは大変だろうとつくづく思った。
15時30分に大岐マリンに帰り着く。今日は連泊なので荷物を部屋に置いて歩くことができたので、楽だった。
本日の歩行時間 8時間52分。
本日の歩数&距離 53543歩、36.7km。
6時38分に出発するが、周囲はまだ暗い。出発に際して、おにぎりを2個お接待でいただいたが、これが後でとても貴重だったことになる。
321号線を進み、その先で標識に従って遍路道に入る。この辺りはあしずり遍路道という標識が数多く立っている。以前泊った民宿旅路の前を通る。ここもいい宿だったが、もう廃業している。おじいちゃん、おばあちゃんはどうされているのだろうか?
その先で321号線から分岐して海岸線を進み、更にその先で橋を渡って波打ち際を歩く。ここは道ではなくて完全に波打ち際だ。昔はこうした道を歩いていたのだろう。
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波打ち際を抜けて山の中へ入る左手に「三界万霊」と「石仏」が二体ある。三界万霊は建立年の所が欠けていたので、いつごろの建立かわからなかった。

岩に足摺岬までの距離が刻まれている「あしずり道標」があるが、表面が摩耗していて読み取ることができない。この道標はこれから先も随所にあった。ただ、そのいずれも足摺岬までの距離となっている。これまでの道標はいずれも次のお寺の名前が刻まれていたのだが、足摺岬に関しては、金剛福寺ではなくて「あしずり」、あるいは「足摺岬」となっていた。何故なのか理由はわからなかった。

急坂を登り、その先で逆に急坂を下るが、道にロープが張られている。これをつかんで登り下りするのだ。波打ち際の道といい、この山の中の道といい、昔の遍路道の面影が色濃く残る道だ。

山を抜けたところで雨が降り出した。今日はこの後、終日雨が降ったが、幸い風があまりなかったので、助かった。
歩いていると一人のやはり歩かれている方とすれ違ったが、この方は今回が12回目の四国といわれていた。この方のようにリピーターが多いのも、四国の大きな特徴だ。
右手にへんろ小屋がある。ここは泊ることができるようになっていて、布団もあった。野宿をして回られている方にとってはとても助かる小屋だろう。
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この小屋の横に「足摺 6.5㎞」と刻まれた岩と「双体地蔵」が並んでいる。双体地蔵は神様が仲よく肩を寄せ合い、手をとりあったほほえましい姿をしている。これまでも各地で見てきたが、四国で見るのはここが初めてだ。

その先で「五十三丁」と刻まれたあしずり道標が二つ並んでおり、更にその横に何やら刻まれている岩が三つ並んでいたが、何を刻まれているのかわからなかった。
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足摺岬の少し手前に「足摺山道しるべ地蔵」がある。県道開通以前の旧道には足摺山の切詰の谷から金剛福寺までの間に、このような地蔵が一丁間隔で8体建てられていると説明されている。

10時41分に「38番札所金剛福寺」に到着する。弘法大師はその岬突端に広がる太平洋の大海原に観世音菩薩の理想の聖地・補陀落の世界を感得した。ときの嵯峨天皇(在位809~23)に奏上、勅願により伽藍を建立、開創したと伝えられている。寺名の「金剛」は、大師が唐から帰朝する際、日本に向けて五鈷杵を投げたとされ、別名、金剛杵ともいう。また、「福」は『観音経』の「福聚海無量」に由来しているという。ここは37番札所から80余km、四国霊場の札所間では最長距離となっている。

本堂、大師堂を参拝後、ビューポイントである灯台を見に行く。室戸岬は海のすぐ横を道が走っていたが、足摺岬は高い崖の上から海を見下ろす。

お寺の前にお店があり、その二階が食堂になっていることを覚えていたので、そこで昼食にする予定にしていたのだが、何と今日は定休日。幸い一階の土産物店は開いていて、パンがあったので、これを2個買い、宿でいただいたおにぎりと一緒に食べる。もしおにぎりがなかったら、途中窪津にお店が一軒あっただけなので、空腹を抱えてそこまで歩かなければいけないところだった。助かった。
帰途は同じ道を打ち戻ししたのだが、この窪津で往きは新窪津橋を渡ったすぐのところから右へ階段を登って遍路道を歩いたのだが、帰りは遍路道の入口がわからず、国道を通ってしまった。道案内のシールは順打ちを前提にしているので、逆打ちはその入り口(順打ちの場合の出口)にはシールがないので、わかりにくいのだ。つい午前中に歩いた道なのに、もうわからない。逆打ちは大変だろうとつくづく思った。
15時30分に大岐マリンに帰り着く。今日は連泊なので荷物を部屋に置いて歩くことができたので、楽だった。
本日の歩行時間 8時間52分。
本日の歩数&距離 53543歩、36.7km。
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2013年11月22日(金)
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2013年11月23日(土)
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2013年11月24日(日)
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2013年11月25日(月)
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2013年11月26日(火)
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