シングルおやじの気ままな一人旅

　　　　　　　　　　　　　　　　　　歩数：48709歩 移動距離：31.7km

　6時30分、岡田さんとお嫁さんが見送ってくれる中出発する。朝のうちは蒸し暑いが曇り空、宿を出て1km程歩くと雲辺寺への登山口に着く。ここから坂道になる。直線の登りだ。雲辺寺は900mと八十八箇所の中では最も高い場所にある。一時間ほど登ったところで頂上近くの車道にでる。ここからは車道を歩き8時20分66番雲辺寺に到着。宿から2時間、8377歩。
　かなり覚悟して挑戦したのだが思っていたほどのことはなく、どちらかといえば横峰寺のほうがはるかにきつかった。ただそれでも車道に出た時、首に掛けたタオルが汗で濡れて気持ちが悪かったので、手で絞るとボタボタと水が滴り落ちた。わずか一時間の間にかいた汗である。すごい汗のかき方である。頂上付近で昨日民宿岡田の庭で野宿をしていた女性と会う。彼女は早めに宿を出発していたようだ。

　お寺で少しゆっくりして9時07分に出発。今度は徹底した下り坂である。4．6km、時間にして1時間18分かかってようやく平地に着く。この間はそのほとんどが階段なので逆打ちをした場合、相当にきつい登りになるだろうと思った。

　11時50分67番大興寺に到着。この間、2時間43分、16932歩。
この頃には日が差しだしており暑い！それも生易しい暑さではない。日陰を求めて歩くが中々うまくいかず、汗が流れ続ける。噴出すという感じだ。さすがに堪える。ここで民宿岡田からお接待で頂いたおにぎり2個の昼食にする。12時25分出発。

　68番神恵院、69番観音寺は同じ場所にある珍しいケースだ。
14時35分到着。この間2時間10分、14027歩。
　ここでも地元のテレビ局が参拝者の撮影を行っていた。先日も37番岩本寺で同じように撮影を行っていたが、今日は先日の隠し撮りのような感じではなく、女性のアナウンサーらしき方が撮影をさせてもらっていますとはっきりと断ってから撮っていた。これが筋だと思う。後でその女性が近くに来たのでそのことを話すと、写るのは困るといわれる方もいらっしゃいますのでという返事だった。この女性すらっとした美人。喋りもしっかりしていてなかなか魅力的だ。最後に「それじゃこれで引き上げますので残りをがんばってください」と挨拶をしてくれたので、つい気合が入って「おつかれっした！」と大きな声でやってしまった。彼女はびっくりしたようにこちらを見ていたが、少し後ずさりをしやがて踵を返すと小走りでスタッフのいるほうへ逃げるように行ってしまった。美形を見てつい気合が入り、体育会系の挨拶が出てしまったのです。まだ若いというべきか、いい年をしていながらというべきか、いずれにしても反省。
　二つのお寺に参拝し、女性と話をし、そして休憩をたっぷりとって15時10分に出発。

　70番本山寺は思っていたより遠かったので、なんとか17時までに着きたいと川沿いの道をかなり急いで歩く。
　16時20分に到着。1時間10分、7700歩。
　今日泊まるために予約したホテルは食事がないということだったが、昨夜はそれでもいいやと思って予約をしたのだが、このお寺のすぐ前に食事ができるビジネスホテルの看板があった。しかも場所は明日71番へ行く道の途中ということで都合がいい。昨夜予約したホテルには申し訳なかったが、急遽ホテルを変更する。幸い食事のないホテルだったので簡単に了承してくれる。

　今日の四国は今年一番の暑さで35度あったとのこと。暑かったはずだ。残すところ4泊5日、相当にくたびれてきているがなんとかがんばろう。
　奥の歯にかぶせていた金歯がとれる。がんばって踏ん張る度に奥歯をかみしめ続けた影響かな？なにもこんなときに外れなくても、と思うがしかたがない。帰るまではこのままでがまんだ。