2006年06月12日(月)
かとり~28番大日寺~29番国分寺~30番善楽寺~31番竹林寺
歩数:46785歩 移動距離:30.4km
朝6時40分かとりを出発。7時35分大日寺に到着。かとりから55分、5749歩、27番神峰寺から59105歩。
前日かとりまで進んでいたので大日寺には早く着く。ここは平地である。
8時05分大日寺を出発。10時35分国分寺に到着。大日寺から2時間30分、13777歩。
高知県は平地が多く歩くには楽であるが、田んぼ道は木陰がない。これから暑さが増すに従って身体にかかる負担は大きくなっていくだろう。一方山道は木陰が多く涼しいが上り下りがきつい。まぁとかく世の中ままならぬことが多いということだろう。
でも田植えが終わり、苗がかなり成長した田んぼの緑はきれいだ。やはり自然はいい。
11時05分国分寺を出発。11時55分384号線沿いのとまと家というところで昼食をとる。ここで今日泊まる予定のホテル土佐路に電話をし、宿の近くに皮膚科がないか聞いたところすぐ近くにあるとのこと。参拝を終わって診察を受けることにする。12時25分にここを出発し13時30分善楽寺に到着。
国分寺から1時間55分、11279歩。
13時50分善楽寺を出発。このお寺は階段が少ないため、その分楽だし参拝の時間も少なくてすんだ。
15時10分ホテル土佐路にチェックイン。病院の診察時間を尋ねてもらうと17時45分まで受け付けるとのこと。折角ここまできたので竹林寺まで打ち終えておきたいと思い、竹林寺までの時間をフロントの方に聞くと片道50分でしょうねとの返事。参拝する時間を考えるとぎりぎりだ。まぁとりあえず行くだけ行こう、もし病院に間に合わなければそれはその時のことだとこの時は思った。部屋に荷物を置きホテルを出ようとすると、オーナーらしき人がやってきて、先ほど50分と言っていましたが、40分ちょっとで行きますよと言われる。この言葉に敏感に反応した私。足の調子はよくないし、今日は足に豆までできていて痛い。なんとなくダラッとして萎えた感じだった身体がこの一言で急にシャキとなった。よし、じゃ40分を切ってやろう!
何でこんなに単純な人間なのか、全くあきれるばかりなのだが、とにかく気合が一気に入って15時40分出発する。山へ行くまでに自転車に乗ったおやじさんが横を通り過ぎていく。ちょっとだけでもいいから後ろに乗せて!と言いたくなるが、やはり自分の足で歩かなくてはと思い直し先を急ぐ。やがて山道に入る。ここも急坂である。汗が吹き出してくる。ハアハア息が上がる。足も痛いがそんなこと言っておれない。必死に山を駆け上る。頂上の竹林寺にはホテルから35分で着いた。ヨッシャ!やったぞ!参拝を済ませすぐに帰途につく。今度は下りなので30分で帰ってやろうと思い急ぎ足で下る。ところが・・・・どうもおかしい。途中でものすごい数の鳥の大群が木の上にいて、大きな鳴き声をあげている。周囲の木々は鳥の糞で葉が枯れてしまっており、糞の臭いが強烈だ。道にも鳥が下りてきているが、かなり大きい鳥で気持ちが悪い。まるでヒチコックの「鳥」を思い出させるような異様な雰囲気だ。登った時には見なかった光景。私が登った後、夕方なので鳥が巣に帰ってきたのかと思ったが、短時間の間にこんな状況になるのはいくらなんでもおかしい。どうも道を間違えたらしい。そのまま下りてもどこかに出ることは出るだろうが、それでは病院に間に合わなくなる。この時点では折角ここまでがんばったのだから間に合わせたいと思うようになっていた。それで急遽今降りてきた道を戻ることにする。頂上にはタクシーが何台か止まっていた。17時を過ぎるとお寺が閉まってしまうのでタクシーもいなくなってしまうだろう。早く戻らねば。竹林寺までは歩いていったので帰りは車でもいいだろう。
戻る途中でこれが遍路道から出てきたところかなと思われる道があったが、今度間違うといよいよ病院に間に合わなくなると思い、とにかくお寺に戻ることを優先する。坂道を駆け上がってみると、タクシーが2台残っていた。すぐにそれに飛び乗る。車に乗るとホテルまであっという間に着いた。あらためて車の速さを実感する。16時50分ホテル着。シャワーを浴びて病院へ行く。やがて診察。足を一目見た医師は
「これはひどい、いつからこうなりましたか」と聞く。
歩き遍路をしていることを伝え、今日が9日目と言うと医師は
「これは毛細血管が破れて内出血しています。このまま歩き続けるとひどくなる一方なので即刻地元に帰って治療をしたほうがいいでしょう」と言う。
「折角ここまで歩いてきているし、身体も慣れてきているので、何とかなりませんか」と言っても、
「後で後悔することになるのだったら、ここで一旦やめて出直したほうがいいと思います」と言われ、結局従うことにする。かくして私の遍路旅は一頓挫したのである。
ホテルに帰ってきて九州に帰る手段を聞いたところ、丁度ホテルの前に高知空港行きのバス停があるとのこと。明日の高知→福岡の時間を調べると午前と午後にそれぞれ一便づつある。早速午前の便を予約する。
翌日、わずか19分で高知空港に着く。アクセスがよくてよかった。高知→福岡間は久しぶりに乗るYS-11だ。、もう引退も近いということで今の自分と重ね合わせてみる。
高知から福岡まで1時間10分のフライト。歩くと4kmちょっとしか進めない時間だ。文明の利器はさすがにすごいなぁと妙な感心をする。かくして北九州に戻ってきた私ですが、落ち着き次第再度挑戦をする予定です。
朝6時40分かとりを出発。7時35分大日寺に到着。かとりから55分、5749歩、27番神峰寺から59105歩。
前日かとりまで進んでいたので大日寺には早く着く。ここは平地である。
8時05分大日寺を出発。10時35分国分寺に到着。大日寺から2時間30分、13777歩。
高知県は平地が多く歩くには楽であるが、田んぼ道は木陰がない。これから暑さが増すに従って身体にかかる負担は大きくなっていくだろう。一方山道は木陰が多く涼しいが上り下りがきつい。まぁとかく世の中ままならぬことが多いということだろう。
でも田植えが終わり、苗がかなり成長した田んぼの緑はきれいだ。やはり自然はいい。
11時05分国分寺を出発。11時55分384号線沿いのとまと家というところで昼食をとる。ここで今日泊まる予定のホテル土佐路に電話をし、宿の近くに皮膚科がないか聞いたところすぐ近くにあるとのこと。参拝を終わって診察を受けることにする。12時25分にここを出発し13時30分善楽寺に到着。
国分寺から1時間55分、11279歩。
13時50分善楽寺を出発。このお寺は階段が少ないため、その分楽だし参拝の時間も少なくてすんだ。
15時10分ホテル土佐路にチェックイン。病院の診察時間を尋ねてもらうと17時45分まで受け付けるとのこと。折角ここまできたので竹林寺まで打ち終えておきたいと思い、竹林寺までの時間をフロントの方に聞くと片道50分でしょうねとの返事。参拝する時間を考えるとぎりぎりだ。まぁとりあえず行くだけ行こう、もし病院に間に合わなければそれはその時のことだとこの時は思った。部屋に荷物を置きホテルを出ようとすると、オーナーらしき人がやってきて、先ほど50分と言っていましたが、40分ちょっとで行きますよと言われる。この言葉に敏感に反応した私。足の調子はよくないし、今日は足に豆までできていて痛い。なんとなくダラッとして萎えた感じだった身体がこの一言で急にシャキとなった。よし、じゃ40分を切ってやろう!
何でこんなに単純な人間なのか、全くあきれるばかりなのだが、とにかく気合が一気に入って15時40分出発する。山へ行くまでに自転車に乗ったおやじさんが横を通り過ぎていく。ちょっとだけでもいいから後ろに乗せて!と言いたくなるが、やはり自分の足で歩かなくてはと思い直し先を急ぐ。やがて山道に入る。ここも急坂である。汗が吹き出してくる。ハアハア息が上がる。足も痛いがそんなこと言っておれない。必死に山を駆け上る。頂上の竹林寺にはホテルから35分で着いた。ヨッシャ!やったぞ!参拝を済ませすぐに帰途につく。今度は下りなので30分で帰ってやろうと思い急ぎ足で下る。ところが・・・・どうもおかしい。途中でものすごい数の鳥の大群が木の上にいて、大きな鳴き声をあげている。周囲の木々は鳥の糞で葉が枯れてしまっており、糞の臭いが強烈だ。道にも鳥が下りてきているが、かなり大きい鳥で気持ちが悪い。まるでヒチコックの「鳥」を思い出させるような異様な雰囲気だ。登った時には見なかった光景。私が登った後、夕方なので鳥が巣に帰ってきたのかと思ったが、短時間の間にこんな状況になるのはいくらなんでもおかしい。どうも道を間違えたらしい。そのまま下りてもどこかに出ることは出るだろうが、それでは病院に間に合わなくなる。この時点では折角ここまでがんばったのだから間に合わせたいと思うようになっていた。それで急遽今降りてきた道を戻ることにする。頂上にはタクシーが何台か止まっていた。17時を過ぎるとお寺が閉まってしまうのでタクシーもいなくなってしまうだろう。早く戻らねば。竹林寺までは歩いていったので帰りは車でもいいだろう。
戻る途中でこれが遍路道から出てきたところかなと思われる道があったが、今度間違うといよいよ病院に間に合わなくなると思い、とにかくお寺に戻ることを優先する。坂道を駆け上がってみると、タクシーが2台残っていた。すぐにそれに飛び乗る。車に乗るとホテルまであっという間に着いた。あらためて車の速さを実感する。16時50分ホテル着。シャワーを浴びて病院へ行く。やがて診察。足を一目見た医師は
「これはひどい、いつからこうなりましたか」と聞く。
歩き遍路をしていることを伝え、今日が9日目と言うと医師は
「これは毛細血管が破れて内出血しています。このまま歩き続けるとひどくなる一方なので即刻地元に帰って治療をしたほうがいいでしょう」と言う。
「折角ここまで歩いてきているし、身体も慣れてきているので、何とかなりませんか」と言っても、
「後で後悔することになるのだったら、ここで一旦やめて出直したほうがいいと思います」と言われ、結局従うことにする。かくして私の遍路旅は一頓挫したのである。
ホテルに帰ってきて九州に帰る手段を聞いたところ、丁度ホテルの前に高知空港行きのバス停があるとのこと。明日の高知→福岡の時間を調べると午前と午後にそれぞれ一便づつある。早速午前の便を予約する。
翌日、わずか19分で高知空港に着く。アクセスがよくてよかった。高知→福岡間は久しぶりに乗るYS-11だ。、もう引退も近いということで今の自分と重ね合わせてみる。
高知から福岡まで1時間10分のフライト。歩くと4kmちょっとしか進めない時間だ。文明の利器はさすがにすごいなぁと妙な感心をする。かくして北九州に戻ってきた私ですが、落ち着き次第再度挑戦をする予定です。
旅の地図
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プロフィール
歩人
かっちゃん